残雪期 T字尾根から御池岳
3月11日 鈴鹿の御池岳に登りました。シーズン前なのでひっそりとしていて雪に覆われたテーブル台地は素晴らしいの一言・・今度はテントを持ってきてゆっくりと楽しみたいものです。
人数が増え、8名+2名スタッフとなったこの山行。シーズン中なら、三重県側から登るたくさんの人でいっぱいになる御池岳ですが、3月のしかも滋賀県側からとあって、日曜日にも関わらず、出会ったのは伊勢尾から周回してきたという青年一人だけでした。
御池岳の西側にTの字い突き出る尾根があります。その形からT字尾根と呼ばれていますが、ここは一般ルートではなく、最近になって無雪期に登られる方が多くなったみたいですが、知る人ぞ知る滋賀県側からの貴重なルートです。しかしここ最近、簡単に入って簡単に遭難する登山者が増え、滋賀県では、登山に適さないルートとしての看板も立てています。
今回は私と私の所属する山岳会の地図読みのベテランのH氏に同行していただきました。T字尾根まではその取り付き点で、けっこう迷います。いくつか入るルートはあるのですが、最近になってメジャーになってきたので、テープなどもあります。Tの支点部分までは雪はほとんど無く、急勾配のルートをひたすら登ります。私達の後には天狗堂が堂々としたスケールで望まれます。右手には静ヶ岳や銚子岳や旭山、遠くに釈迦ヶ岳、雨乞岳などもかすかに望めます。
もう少し登ったらもっとよく見える・・と真正面に見える御池岳のテーブル台地を目指します。T字の長い方の尾根に入ってからは、一段とでかく、堂々と御池岳が迫ってきます。すごい迫力です。テーブル台地手前の急坂は一面雪です。雪の状態で、確保は必要なく、トレースを刻むように登ります。
やっとのことでテーブル台地に・・一面真っ白な雪野原・素晴らしい世界です。雪が緩んでいるだろうと、それぞれに持ってきたワカンやスノーシューに履き替えます。トレースが全く無い雪の台地です。
360度の大パノラマです。先ほど隠れていた竜ヶ岳や御在所岳、イブネ、クラシから銚子ヶ口の尾根もよく見えます。
皆さん、思い思いのシュプール?を描きながら、時折、雪の造形に感嘆の言葉を発し、写真を撮り、ゆっくりと進んでいきます。樹氷を食べてる方のおられました。御池岳山頂に着いたのは13時を回っていましたが、そこでゆっくりと昼食・・この日は1年前に震災が起こったことで、北の空に向け、しばし黙祷。
帰りは、尾根沿いを奥の平まで歩き、そこから窪地が連なるところでしばし休憩・・調子に乗って、斜面でシリセード!!でもレインズボンのサイドジッパーを締め忘れていたので、雪が思いっきり中に入ってきた〜〜うわっ冷た〜〜
少し読図講習しながら元来た降り口へ帰ります。この降り口、実はけっこう探すの難しいんです。なんてったってテーブル台地なんで、同じような景色で、ガスに巻かれたりしたらけっこう焦ります。微妙な凸凹を結んで勘と磁石が頼りですね。
登りの急斜面の雪壁も雪が下まで柔らかかったのでへっちゃらです。かかとで滑らすように、ズルズルとみんな下りていきます。T字の基部まで来た時にはもう4時半でした・・でもこの頃日が長くなってきたので、そんなに焦ったりしません。雪が消えてから急斜面どんどん下ります。
車の停めてある林道に着いたのは、5時半、皆さんお疲れ様でした。
この日は、それぞれの想い出を胸にしまい込んで、皆さん帰路に着きました。もちろん温泉に入ったことは言うまでもございません。
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