初雪の井ノ口山
12月17日 芦生台杉の井ノ口山に行って来ました。いろんなコースでこの山域に入らせていただいていますが、今回は、広河原から鍋谷峠まで登り、広域林道に出た所から稜線伝いに登る、おなじみのコースです。昨年に知ったのですが、この山は個人所有の山ということで、その所有者が、広域林道ができて、立派な台杉が無くなるのは忍びないと、ほとんど個人の力で守っておられています。まだ完成していないけど、林道ができると人がたくさんくるだろう・・と、踏み荒らされない前に、これも個人の力で柵を作り、芦生台杉を守ろうとされています。私はその姿勢に敬意を表すべく、自然を守り、でもできるだけたくさんの方にこの屋久杉にも劣らない立派な杉を観ていただきたいと思っています。
北山杉がきれい・・ 上桂川上流
やまやのS氏が再び・・ということで、絶大に支持していただき、リクエスト山行をして催行されたこの井ノ口山・・なんと当日は雪!!いや〜うれしいじゃありませんか!何という景色でしょう!何という美しさでしょう!花背峠の凍結を避けるべく、R162から京北町経由で広河原に入りました。少し遠回りだったけど、雪化粧した北山杉も美しい!
広河原からはいつもの林道に入ります。谷からは山道が続きますが、ここの道・・台風の影響からか、えらく荒れていて、いつもの道は倒木で塞がれていました。別の谷(昔の登山道)から、鍋谷峠に登ります。
谷は荒れています 鍋谷峠・・林道が舗装されている・・
一旦、広域林道にでてからは、道の無い、稜線歩きです。けっこうな急登を登り、一つのピークを越えて、また再び林道にでます。そこからが本日のメインイベントです。
林道工事で伐られてしまったのか、枯れてしまった台杉にも圧巻で、いくつものそれの横を通過しながら、雪の深くなった稜線をあるきます。ほどなくで立派な伏条台杉群に遭遇。いつ観ても立派だなあ〜
枯台杉 近くで見ると迫力あります
伏条台杉とは、日本海側に多いアシウスギ(別名ウラスギ)のしなやかな枝が折れずに、雪の重みで地面に付き、その付いたところから新たに根を出すもので、横に横に広がっていきます。そして年が経つと、その枝も本木もくっつき、どこら本木かわからないくらいに大きく、立派になります。
樹齢はせいぜい4〜500年くらいでしょうか?樹齢では屋久杉には劣りますが、その立ち姿は、どこの杉にも負けないくらいの風格があります。
台杉だけでも立派なのに、雪が積もったものだから、皆さんおおはしゃぎ!!
でも、いちばんはしゃいでいたのは、私だったりして・・
井ノ口山山頂・・三角点 いつみても迫力あります・・でも、写真では・・
急登を上り詰め、着いたか!と思えば、そこは鍋谷山に向かう分岐で、井ノ口山は実は尾根の下にあります。なんとも山らしくない山で、たんなる尾根の途中にその山はあります。
そこからほどなくで、この山中でいちばん立派な台杉に出会います。雪が積もっているその姿は、なんとも弁慶の上に白い袈裟をかけたように見えます。皆さんがため息を漏らす瞬間です。
どんな人でも、この杉に出会うと感動します。
今回も、やまやの皆さんは心行くまで、感動されたことでしょう。
リクエストいただいたSさん、ありがとうございました。山行に参加いただいた皆さん、喜んでいただけましたか?自然は皆さんを怖がらせることも、感動させることもできますよ。
これからは自然と仲良く付きあっていきましょうね。
台杉の前で、ハイチーズ! 下山道にて・・
下山は付けていただいた柵を手がかりに雪の上をソロソロあるいて下りました。
S氏のリクエストで鞍馬温泉(山形は行ったことがなかった・・)に入り、ゆっくりして帰りました。
雪は降ったけど、心も身体もほっかほかの山行でした。
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