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2012年1月

2012年1月31日 (火)

芦生の森 in Snow

京都 芦生の森・・ここが冬にどのようになるか、想像できますか?いわゆる無雪期には生命の伊吹が最も感じられる場所として、本当の森が現存している場所として、私は昔から大好きな場所です。でも冬は・・・生命の息・・は閉ざされ、あのブナや栃の生き生きとした姿は真っ白な雪の中で、まるで眠っているように見えます。暖かくなり、木々の周りにはツリーホールと呼ばれる穴ができて、やっと木々たちは眠りから覚め、大きなアクビをしているようです。今回は深い深い雪の中、私達だけのワンダーランドで遊んできました

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車はここまで・・ここから延々歩きます  東屋の雪・・重たそうです        ロールケーキ・・?

滋賀県側から入る道は生杉あたりで、除雪が終わっています。生杉から延々と林道を歩きます。前日までの暖かさで雪がすっかり緩んでいましたので。参加した方は皆さん、ハマりまくり・・というとこでしょうか?林道上で雪は1.5m程積もっています。
いつもは車で行く三国峠の登山口までたどり着くのに、2時間ほど要します。東屋もすっかり雪の中です。

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だんだんと雪が多くなってきました   やっと地蔵峠です・・・       

雪の状態によっては野田畑湿原の平地で遊ぶつもりでしたが、ひょっとしてそんな時間は無いかも・・
とりあえずは地蔵峠に急ぎます。高度が上がるにつれ、雪が新雪と変わってきます。先頭を代わる代わるラッセル部隊のお通りです。やっと地蔵峠に着き、さて、そこから・・どうするか?できればゆっくりと雪と戯れたいので、歩行時間を短くするためには野田畑湿原まで行っていては・・・
と考え、枕谷を登ります。積雪は約2mで普通の芦生の小川が深い谷の崖っぷちみたいに見えます。
1回渡渉をしたところで、みんなのお腹が空いて来ました。枕谷の二股付近で、ランチタイムです・・
と、思いきや、小雨が降って来ました。芦生で1月に雨・・・??なんとも、この頃の天気はよくわかりません。

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枕谷・・渡渉点にて             こんなとこテント張ります

冬場なので、みんなを濡らしてはいけないとテントを張り、テントの中でのランチタイムに切り替えます。ゆっくり暖を取り、小雨がマシになった頃を見計らって、今度は急斜面を使い、尻セード大会!!スノーシューは取って滑るので、急斜面をツボ足で登るのが大変です。一にラッセル、二にラッセル・・三四がなくて・・という感じです・・まるで、ねぶた祭り・・すみません・・そこで、何度も尻セードを楽しみました。前にもヒップソリを使ったのですが、今度もヒップソリにてスピード感のある滑降?を楽しみました。その後、きた道を引き返します。復路は自分達が付けてきたトレースの後を歩けば沈まず楽チンです。

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吹っ飛んでいます!!                   芦生の森にて・・いいところです

地蔵峠からも林道をショートカットで、どんどん下ります。スノーシューで滑らしながら降りるのは、山スキーほどではないにしろ、快適です。あっという間に三国峠の登山口です。帰りは早い!!
でもそこからは緩斜面なので、延々4キロの林道歩きです・・途中の雪の平原で遊び、車へ帰りました。地元の子供達が斜面でソリ遊びを楽しんでいました・・おんなじや・・そうです、雪・・というか自然の中ではみんな子供に帰ります。みんなの目は生き生きとしていました。

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再び、渡渉点・・けっこう積もっています  さあ、帰りましょう・・楽しかったね

帰りは、麻生の方からくつき温泉経由で帰りました。ここも雪は多かったですね。とても楽しい一日でした。

2012年1月25日 (水)

番外編 寒風〜赤坂山 ガイドのお勉強

1月18日 マキノ高原のMガイドが主催する山行に同行させていただきました。以前にマキノに行った時、ひょんな縁で、今回の山行に同行させていただくことになりました。お客さんは、山ガール(雪ガール)3人組。Mガイドは非常に気さくで、話が面白く、お客さんを終始楽しませるお仕事ぶりです。私も大変勉強になりました。これからもMガイドとは、しっかり関わらせていただいて、多くのことを勉強したいと思います。これからのやまやもパワーアップしていきますので、乞う、ご期待!!
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ブナ林の中を行きます           遠くに白山が見えてきました       快晴です・・みんな写真撮っています

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Mガイドと雪ガール           シュカブラその1     稜線を行くその1     稜線を行くその2     

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真っ白い稜線を行くその1        シュカブラその2             真っ白い稜線を行くその2

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後に伊吹山               帰りはたいがい尻セード(ヒップそり付き) 東屋は雪の下

初心者のためのスキー教室1

1月15日 やまやのスキー教室の始まりです。
昨年から始めたスキー教室ですが、昨年から初めてされた方を含む3名様が参加されました。
昨年の3回目の朽木スキー場での講習です。

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初めは、緩斜面で歩くことから練習です

昨年の3月に3回目を終えた方々にとっては9ヶ月ぶりに板を履くことになるのですが、そこまで間隔が開くと、感覚を取り戻すのに、少し時間がかかります。
ということで、午前中は前年の復習で、スキー板を履いて歩くことや登り坂を登ることからスタートしました。蛇谷ヶ峰の時に来ているので、今年に入り2回目となる朽木スキー場ですが、日曜日ということもあり、けっこうたくさんの人で賑わっていました。

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講習会の面々

午前中はリフトには乗らず、下の方で、練習です。
転倒して起き上がる練習や、カニ歩きでの登高、逆ハの字での登高など・・皆さんけっこう苦労されていましたが、果敢?にチャレンジです。雪質はそこそこ固く、エッジを利かさないと、滑り下りていきます。
第二ゲレンデまで行き、緩斜面を使って滑る練習です。
しばらくでビデオを撮り、昼休みにそれぞれの滑りをチェック!
ひとつずつ、一人ずつにアドバイスをさせていただきました。
「理屈ではわかっているができるかできないかは別物・・」と言われる皆様・・
そりゃ、そうですよね・・言葉で言ってすぐにできれば言うことないですが、そんな方は滅多にいません。七転び八起き・・とにかくあきらめずに頑張る・・のみです。

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荷重が後に乗ると制動がききません     だいぶ良くなってきました・・

午後からはリフトに乗り、上から下まで下りました。
斜面が少し固くなると、スピードが出るので、皆さんそれに慣れるまで大変です。
ボーゲン姿勢での制動から、右左に曲がるプルークボーゲンを何回もしながら、とにかく慣れて頂きます。あっという間に時間が過ぎて、慣れたかな・・という頃にタイムアウトです。
皆様、本当にお疲れ様でした。

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こちらもなかなか良いです        さすがです

スキーは山登りの下りの姿勢と大きく関わりがあります。登山においても、少し足場が悪くなると腰が引けてなかなか下りられない方は、スキーでも同じようにその癖が出てしまいます。
スノーシューでも同じです。足場が悪くても、きちんと自分の足の上に荷重ができるように、山登りのためのスキー教室で、自分の姿勢をチェックしながら、スキー技術も磨くという、一挙両得な講習会ですが、今回は1回目ということもあり、慣れることを中心に講習させていただきました。
今後のスキー講習会では、きっと・・滑ることが楽しくなれるように、滑りをメインで講習させていただきたいと思います。


スノーシューを始めよう! スノーシュー講習会

1月9日 マキノ高原スキー場内でスノーシュー初心者のための講習会を実施しました。併せて、雪山テント泊講習会も同時に行いました。

まずは、スノーシューで雪の上を歩きます。マキノ高原スキー場のキャンプ場を使って、の講習です。
雪の種類によって、歩き方を変えたり、早く歩くためには、どういった荷重が望ましいのか・・など、を教わります。ちなみに今日の雪はベタ雪です。スノーシューの種類によっては、雪がくっついてしまいます。MSRのLAはさすがにお値段が高いだけあって、一番楽に歩けます。
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マキノ高原スキー場で          まずは平地で歩きます           かけっこもします

雪の上でかけっこもします。だれが一等賞だったでしょうか?・・でも、かけっこしたら、力を入れず早く歩くコツがつかめます。

平地でしっかり歩いたあとは、こんどはキャンプ場を飛び出して、大谷山の登山口で斜面の登り下りの練習です。その前にやまやのジャンボテントを張ります。
雪の上でのテントの張り方、テントの設営場所、風避けの作り方、テントでの暮らし方、雪をとかして水を作ることなどを盛り込み、テント泊講習もします。
また、テントキーパーを名乗りでていただいた、T様、ありがとうございました。お陰で猿の軍団から、テントを守ることができました。・・そうです、裏山にはたくさんの猿の軍団が!!

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テントの中で休憩             こんなとこに張らせていただいてます   さあ!出発!

午後からは本格的に雨が降って来ました。今日は1月とは思えないくらいの暖かさで、雨もなんのその!みんな元気よく飛び出していきます。しかし・・やはり濡れると寒い・・そこにテントがあるということは心強いですね。

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二本松の丘めざして・・  二本松の丘にて              トラバースの練習

斜面では、緩斜面から急斜面を使った登り下りの練習です。ツボ足での登りとの違い、アイゼンをはいた時はどうなのか?どの雪質なら、どのアイゼンが役にたつのかたたないのか?スノーシューではどうか・・など、いろんなシュチュエーションを想定しての講習です。
二本松の丘まで行き、みんな休憩・・今日の雪はとても歩きにくいです・・
雨足が強くなってきて、雪が重いのなんのって・・今年の1月は、なんでこんなに暖かいの?

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さあ!下りです。              雪が重いので足をとられることも・・   おさるの足跡

講習を終了して、再びテントへ・・T様がお茶を沸かしてまってくれていました。
その後は、雨が止むのを待ち、テントを撤収・・マキノ高原温泉さらさに入り、みんな気持ちも身体もほっかほかで、帰路につきました。
皆様、一日かけたスノーシュー講習会いかがでしたか?みっちりと講習したつもりですが、きっとこれから皆様の雪山において、役に立つことと信じています。お疲れ様でした。

2012年1月17日 (火)

新春山行 初心者の雪山教室 蛇谷ヶ峰

2012年 1月7日 皆様、あけましておめでとうございます。新春山行で雪と戯れてきました。
この日の比良は前日から降り積もった雪が多いところで2mに達しています。新年の挨拶もそこそこに、初心者の雪山教室の始まり始まり〜
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朽木スキー場から登ります      雪がけっこう積もっています

朽木スキー場から比良の最北端の蛇谷ヶ峰を目指します。新雪の中、蛇谷にアタックするのは、やまやのメンバー+ビジターさん、合計4名と私です。出だしから悪戦苦闘です。スキー場の非圧雪のところは大したことはなかったのですが、一旦山の中に入ると、スノーシューをはいても膝下くらいまでは潜ります。少しショートカットしようと急斜面を登ると、たちまち両手を使ってのラッセル状態と変わります。

順当にジグザグを切っていっても、吹き溜まりでは腰くらいまで潜ります。
今回は初心者の雪山教室ということもあって、必ずしも頂上を目指すものではありません。それより、少しでも雪の面白さ、大変さを知ってもらおうと、代わる代わるに先頭を行きます。約10mほどでバテてしまいますが、その度に、先頭を変わります。
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だんだんと雪が多くなってきます     その中を進みます

途中で雪山教室の講習をちょこちょこ挟みながら、ツボ足にての登り方やアイゼンを付けた時・・またスノーシューでの歩き方や雪山での危険の回避など・・様々なシュチュエーションで講習をしました。

夏山ならば、何の事ないコースですが、雪山で、しかも深雪となると、どれだけの苦労を強いられるかを皆さん、身にしみて感じましたね。この雪では進みませんわ〜・・結局タイムアウトで蛇谷ヶ峰頂上には行かず、主尾根に出て少し登ったところにテントを張り、その中でゆっくりとお湯を沸かし、お昼ごはん・・暖かくしてから、今回、お待ちかねの下りです。
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テントの中でゆったりポカポカ      テントの前で・・

山スキーと一緒で、スノーシューでも下りほど面白いものはありません。しかもフワフワのパウダースノーときていますから、思い切って突っ込めます。基本はスキーと同じく、完全に片足が沈み込む前に次の足を出して、テンポ良く下りていくことです。最初、少し怖がっておられていた方も、最後にはウハウハ言いながら、どんどん下りていきます。登りで3時間以上かかった斜面を一気に下ります。1時間もかからずに下りてしまいました。

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さあ、これから下ります・・ready・・・・・・     GO!!!!!!

ずっと曇っていましたが、下りの途中で晴れてきて、伊吹山など湖北の山々が見渡せます。
雪山初心者の方々もとても新鮮な体験で喜ばれたと思います。
朽木スキー場では、人もまばらで、少し時間があったので、圧雪斜面を使って、ツボ足での登下降の練習をして帰路につきました。勿論、くつき温泉に寄ったことは言うまでもありません。
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晴れてきた〜〜伊吹山がきれい・・   昔懐かし・・ドライロフトミトンのKさん

参加された皆様、お疲れ様でした。でも、とっても楽しく、新鮮な体験だったと思います。まだまだ雪山は始まったばかりです。これからたくさん行きましょうね♪

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下りは一気に帰ってきました。      アタック隊の面々・・

2012年1月12日 (木)

雪の京都大原 焼杉山

12月23日 この日は毎年恒例の納山行の日、昨年に比叡山から大原へ歩き、大原から急いで帰った記憶があり、今度はもっとゆっくりと、大原の里を歩こう!ということで、再び大原の山です。大原三山の一つ、焼杉山(717m)は、三山の中では最も標高の高い山です。今回は6名の皆さんとガイドの7名での山行です。

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うっすら雪の大原              取り付きの急登

京都市内から移動中、北に行くに従い、暗雲が立ち込め、大粒の雪が降って来ました。いつもお世話になっている、大原里の駅では、わずかですが積雪がありました。寂光院口の駐車場に車を停め、焼杉山東南枝尾根からの取り付きです。

最初は植林帯を登ります。登るにつれて、雪の量が多くなっていきます。普段薄暗い杉の植林帯も雪が降ると、とたんに明るくなります。1つめのピークを越えて2つめのピークP581で休憩。ピークから少し東の尾根に入ると、たくさんのシャクナゲがありました。春にはきれいだろうな・・そういえばこの焼杉山の北側にはシャクナゲ尾根があるなぁ・・と考えながら、早くも春の山行を頭の中で組んでいます。

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だんだんと雪が・・・            シャクナゲが寒そう・・

焼杉山の主稜線に取り付く分岐まで来ると、右から古知谷に抜けられるルートがあります。このルートは道がしっかりしています。いままでのルートとは大違いです。
雪が多くなり、ザクザクと気持ちの良い音を立てています。主稜線に出るやいなや、北風をモロに浴びます。ほどなくで焼杉山山頂です。何の変哲も無い山頂ですが、昔はここまで京都市内の自宅から、トレーニングがてら駆け上がってきたっけ・・

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馬酔木も寒そう・・             最後の急登を登ります

風がつよくなってきたので、南の沢道に入り、風がなくなった所で、昼食タイムです。雪の上での昼食は、今シーズン井ノ口山に次いで2回目。風が無いとそんなに寒くはなく、ゆっくりと食事を楽しみました。食事中、谷から登るパーティあり・・私たちに「天ヶ岳はこの上ですか?」と聞かれたので、この上は焼杉山で、天ヶ岳は別ルートだと答えると・・怪訝な様子・・どうやら道を間違えられたようです。正規ルートを教えて、焼杉山経由で行ってもらうことにしました。

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焼杉山山頂                雪の中でご飯です。

食事も終わり、もっと歩きたいところだが、ここは、この後の大原の里が待っています。ぜんざいを食べるのが目的だと自分に言い聞かせ、再び焼杉山に登り、尾根経由で四辻から寂光院に下ります。
尾根をしばらく下りていると、先程谷から登ってきたパーティと遭遇・・ん?ん?・・と、今度はこっちが怪訝そうに、「天ヶ岳にいくんじゃないんですか?」と聞くと、道がわからない・・とのこと。
教えた責任も手伝って、放っておけず、話を聞いてみたら、尾根道が無くなっている・・と、我々のパーティも進む道なので、無くなっているわけがない・・と思い、そのパーティと共に、道を探しに??下山します。ほどなくで倒木で尾根道が塞がれ、どちらかに迂回することを余儀なくされましたが、そこが彼らのパーティには道が無くなっているように感じたわけです。この夏は台風が多かったからね・・私は京都の人間なので、こういう倒木などは道迷いの原因になることを、報告して置かなければ・・
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下山道にて・・・      四辻にて・・                雪の寂光院です

天ヶ岳との四辻に付き、彼らはホットした様子・・そうとう焦っていたみたいで、とたんにお腹が空いてきた・・と、そこでかなり遅めの昼食タイムでした。天ヶ岳に行かれたかどうかはわからないけど、無事で良かったね。
我々はまだまだ歩ける・・このまま翠黛山経由で金毘羅まで歩こうか・・という勢いでしたが、これまたガマンガマン・・寂光院に下り、お庭を眺め、大原参道を歩き、三千院へ・・途中、大原の里を見渡せる展望台・・という所に立ち寄りましたが・・私はやはり私の好きなスポットからの方がずっといい・・三千院の前の茶店で、ダンゴとぜんざいを食べ、そこから大原の里を見渡せるスポットへ・・
やはり、ここがいいね・・

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三千院・・う〜ん懐かしい!        大原の里が見渡せるスポット・・雪でした。

再び里の駅に戻り、お土産を買って京都へ帰りました。
なんともゆっくりした山行でしたが、これで今年の山行が終わると思うと、なんだか悲しく、そのあとの忘年会で皆さんと共に盛り上がりました。

今年一年、たくさんの山行に行きました。それを1つずつ振り返りながら、その想い出を大切に胸にしまい込んで、より新しい分野へ、より面白い山行を作っていこうと心に決める、山形でした。

年末恒例? 金勝アルプス

12/18 やまやの皆様のリクエストで金勝アルプスへ行って来ました。なぜかこの山は寒い季節に登りたくなるのですね・・金勝アルプスとは、湖南アルプスに属し、修験の山であった金勝山・金勝寺から伸びる稜線一帯のことを言います。全山花崗岩でできているこの山は、何となく鈴鹿の山のイメージ・・リトル鈴鹿・・といったところでしょうか?
今回は4名+ガイドの5名での山行です。まずは、鶏冠山を目指します。
鶏冠山は言わずとしてたアップダウンのいくつもある山、登るコースは外側から登るコースと中道とがあります。我々は中道を通り、落ヶ滝を経て、沢沿いを稜線へ詰めます。

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落ヶ滝           沢沿いの岩場を歩きます

落ヶ滝ではいつも水量の少ない滝を見学、この日は寒く、沢沿いの岩が凍りついていました。氷に乗ると一発で滑るので、注意しながら登ります。すぐに稜線にたどり着き、そこから鶏冠山を往復です。
相変わらずの急登です。
尾根上は、冬型の気圧配置で、北風が強く吹いています。
3つほどピークを越えて山頂に到着です。下には栗東のお馬さんのトレーニングセンターや三上山がきれいに見えます。鈴鹿北部の山々も空気が澄んでいて見渡せました。

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鶏冠山山頂                 ナイフリッジを登ります  ナイフリッジ・・青空がきれい

分岐に戻り、逆方向へ・・この日は日曜日でもあり、たくさんの登山者が登ってきてます。
尾根の途中、ナイフリッジで岩登り、目の前のそびえる天狗岩目指して登ります。

天狗岩に到着してから岩の上でランチ、と思っていたのですが、風が強いのと、人が多いので、手前の平坦地で大休止。お湯を沸かして皆さん、楽しい会話で盛り上がっています。

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天狗岩上からみた景色です       こんなことして遊べます  ちょっと寒いけど・・

天狗岩では、思った通り人がひしめいています。でも岩の上には人があまりいません。風が強いので、皆、避けてるんでしょう。我々は果敢に天狗岩の頂を目指します。鎖場をたどり、一番高い大きな岩の上に立つと、360度のパノラマが広がります。まさに「お山のてっぺん僕ひとり〜」の世界です。
この岩場は、別ルートもあり、そこにも足を伸ばします。若干フリークライミングチックな岩場もあり、皆さん楽しく練習です。でもいかんせん岩がもろく、風化した花崗岩のザレ地になっています。

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第二ゲレンデにて             天狗岩全景 面白そうな岩です      耳岩の上にて

身体が冷える前に天狗岩を後に・・
稜線を快適に歩き、耳岩にも挑戦です。ここの耳岩、根底からぐらついている岩がありました・・くわばらくわばら・・
下山道分岐から、竜王山を目指します。ここは一旦下りてもう一度登り返すとすぐに山頂です。山頂近くに祠があります。数々の石碑もあり、宗教色が強くなってきました。山の神様に手を合わせ、一路下山です。狛坂寺があった跡の磨崖仏で少し休憩。狛坂寺は金勝寺の女人堂があった寺。女人禁制だった時代、金勝寺まで行くことができなかった女性は、この狛坂寺までだったのでしょう。

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竜王山山頂にて              金勝アルプス全景・・後は三上山     真下に第2名神

そう遠く無い昔、ここまで林道が伸びていたのでしょうか・・そこからしばらくで、道が広くなります。橋や交通標識などもあります。
足が疲れた後の下山道にはぴったりです。逆さ観音やデ・レーテ技師が作ったオランダ堰堤などを見ながらキャンプ場を通り、車へ戻りました。
そこそこ歩きごたえのあるこの一周コース、皆さんは満足の笑顔です。
帰りは、いつもの南郷温泉で、太神山を見ながら湯ったり湯っくり♨

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狛坂磨崖仏                 下ではまだ紅葉・・ それとも散らない紅葉か・・

余談ですが・・この近くの南郷水産センターは、私が小さい頃、よく両親に連れてきてもらった想い出深いところでもあります。昔はこの近くでよくバーベキューしたな〜・・

2012年1月11日 (水)

初雪の井ノ口山

12月17日 芦生台杉の井ノ口山に行って来ました。いろんなコースでこの山域に入らせていただいていますが、今回は、広河原から鍋谷峠まで登り、広域林道に出た所から稜線伝いに登る、おなじみのコースです。昨年に知ったのですが、この山は個人所有の山ということで、その所有者が、広域林道ができて、立派な台杉が無くなるのは忍びないと、ほとんど個人の力で守っておられています。まだ完成していないけど、林道ができると人がたくさんくるだろう・・と、踏み荒らされない前に、これも個人の力で柵を作り、芦生台杉を守ろうとされています。私はその姿勢に敬意を表すべく、自然を守り、でもできるだけたくさんの方にこの屋久杉にも劣らない立派な杉を観ていただきたいと思っています。

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北山杉がきれい・・        上桂川上流

やまやのS氏が再び・・ということで、絶大に支持していただき、リクエスト山行をして催行されたこの井ノ口山・・なんと当日は雪!!いや〜うれしいじゃありませんか!何という景色でしょう!何という美しさでしょう!花背峠の凍結を避けるべく、R162から京北町経由で広河原に入りました。少し遠回りだったけど、雪化粧した北山杉も美しい!
広河原からはいつもの林道に入ります。谷からは山道が続きますが、ここの道・・台風の影響からか、えらく荒れていて、いつもの道は倒木で塞がれていました。別の谷(昔の登山道)から、鍋谷峠に登ります。

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谷は荒れています         鍋谷峠・・林道が舗装されている・・

一旦、広域林道にでてからは、道の無い、稜線歩きです。けっこうな急登を登り、一つのピークを越えて、また再び林道にでます。そこからが本日のメインイベントです。
林道工事で伐られてしまったのか、枯れてしまった台杉にも圧巻で、いくつものそれの横を通過しながら、雪の深くなった稜線をあるきます。ほどなくで立派な伏条台杉群に遭遇。いつ観ても立派だなあ〜

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枯台杉             近くで見ると迫力あります

伏条台杉とは、日本海側に多いアシウスギ(別名ウラスギ)のしなやかな枝が折れずに、雪の重みで地面に付き、その付いたところから新たに根を出すもので、横に横に広がっていきます。そして年が経つと、その枝も本木もくっつき、どこら本木かわからないくらいに大きく、立派になります。
樹齢はせいぜい4〜500年くらいでしょうか?樹齢では屋久杉には劣りますが、その立ち姿は、どこの杉にも負けないくらいの風格があります。

台杉だけでも立派なのに、雪が積もったものだから、皆さんおおはしゃぎ!!
でも、いちばんはしゃいでいたのは、私だったりして・・

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井ノ口山山頂・・三角点      いつみても迫力あります・・でも、写真では・・

急登を上り詰め、着いたか!と思えば、そこは鍋谷山に向かう分岐で、井ノ口山は実は尾根の下にあります。なんとも山らしくない山で、たんなる尾根の途中にその山はあります。
そこからほどなくで、この山中でいちばん立派な台杉に出会います。雪が積もっているその姿は、なんとも弁慶の上に白い袈裟をかけたように見えます。皆さんがため息を漏らす瞬間です。
どんな人でも、この杉に出会うと感動します。
今回も、やまやの皆さんは心行くまで、感動されたことでしょう。
リクエストいただいたSさん、ありがとうございました。山行に参加いただいた皆さん、喜んでいただけましたか?自然は皆さんを怖がらせることも、感動させることもできますよ。
これからは自然と仲良く付きあっていきましょうね。

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台杉の前で、ハイチーズ!     下山道にて・・

下山は付けていただいた柵を手がかりに雪の上をソロソロあるいて下りました。
S氏のリクエストで鞍馬温泉(山形は行ったことがなかった・・)に入り、ゆっくりして帰りました。
雪は降ったけど、心も身体もほっかほかの山行でした。

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