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2011年11月 9日 (水)

石鎚山 鎖場全コースと尾道

10月の最終週、四国の石鎚山に登りました。
今回は、鎖場の全コースを制覇する目的で出発したのですが、成就の日の出屋旅館で1泊して、肝心の2日目は生憎の雨・・本来なら危険なので鎖場は雨では中止で、巻き道で登るところですが、今回のメンバーは、岩登り講習会に3回も参加されている方ばかりで、果敢にも挑戦しました。

Img_8709 1日目 成就社から石鎚山を仰ぐ

前日の打ち合わせで、雨なら、試しの鎖と三の鎖は止めておき、一の鎖と二の鎖のみ登ることを決めたのですが、2日目出発する時は雨は止んでいました。これなら行ける・・と思い、試しの鎖に取り付いている時に雨が降ってきました。雨でつるつる滑る岩を鎖を頼りに前社森の岩峰にたどり着くも、周りはすでにガスがかかり何も見えず・・残念。

Img_8726 試しの鎖下で、簡易ハーネスの準備

Img_8731 試しの鎖を下り終えて・・鎖も滑る・・

何回か危険な所ではザイルを出し、確保しながらの登下降で、つるつるの岩場もなんとか通過・・剣山まで登り、夜明峠に着く頃には風雨は益々強さを増してきました。
前日、成就社でかの役行者が、「目的を達成し(成就し)」この地の戻ってきたことから「成就」と名付けられたことを思い出し、「雨にも負けず・・」自分達の決めた目的は何とか達成するべく、二の鎖までは気力を振り絞り、果敢にチャレンジ!!

Img_8736_2 一の鎖を登る

Img_8739 二の鎖核心部で・・他のパーティはここで登れず、引き返していきました。

途中で、益々激しい雨で、全体のテンションが下がることを恐れるも、皆様、益々燃えてくる様子・・
さすが、岩登り講習会の成果もあり、ザイルワークもバッチリ!
二の鎖の核心部で一度ザイルを出しただけで、つるつるの岩と鎖を、がんばって通過。
無事、目的を達成した皆様は、その後は、雨など一切苦にならないくらいの満足感で、頂上に達しました。頂上小屋で、ゆっくりと昼食を取り、下山時も紅葉の素晴らしさにしばしうっとりしながら、石鎚山を後にしました。

Img_8748 頂上で、雨でも気分は晴れ晴れ

Img_8718_2 紅葉はちょうど見頃

今回の山行は、岩に対し、苦手意識があった方が、「岩登り講習会」を経て、自信をつけ、本来なら雨ならば登山自体中止にする風潮が強まる中、目的を達成すべく、鎖場に及んでも中止にしなかったこと、その精神力と目的達成のための集中力を身につけられた皆様に、拍手を送りたいと思います。これ以上は危険だと、引き返す判断をするのも、ガイドである私の仕事ですが、今回は皆様の熱意・・というか、気力におされてしまった気がします。それ故に危険だとは一切思いませんでした。
「やればできる」それを実践した形となったこの山行でおおいに自信を付けられたのではないでしょうか?下山途中、成就社の「もみじ祭り」で餅投げが行われました。

Img_8777 成就社の餅投げで、皆さん童心にかえる・・

3日目は、晴れましたが、山には行かず、皆様のリクエストでしまなみ海道を通り、尾道を歩いて帰京しました。尾道の坂はけっこうしんどかった〜暑かったし・・3日間中、いちばんしんどかったかも・・
ここにも石鎚山の鎖場がありました。

Img_8796 志賀直哉旧邸から

Img_8814 尾道の石鎚山から尾道を望む

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