若丹国境 八ヶ峰
2012年11月19日
今日は雨です。外ではかなり激しく雨の音が聞こえています。
本日予定していました、岩登り講習会は延期としました。延期日は参加予定者の都合を聞いて、また新たに設定します。メンバーの皆様には、メールまたはこのブログにて山行予定を配信します。また、ご覧下さい。
それにしても・・今年は本当に雨の多い年です。ここのところも日曜日ごとに降る雨・・、夏の雨は良い部分もありますが、秋の、特にこれからの雨は冷たいですね。岩トレはできなく、窓の外を恨めしく眺めています。明日は京都府岳連の震災復興イベントで、京都一周トレイルの補助に行ってきます。
先日行きました、京都府と福井県の県境、八ヶ峰をレポートします。
11月12日、R162経由で紅葉が眩しい?・・はずの高雄を通り過ぎ、五波峠へ向かった5名、途中の渋滞もなくすんなり来れたのは良いのですが、周山まで来て、周山にはコンビニがないことを、すっかり忘れていました。朝の8時40分でも、どこも買い出しするところは無く、少し困っていたら、前にオバタケダンに行った時に、神楽坂トンネルを抜けた所に確か小さな、ヤマザキデイリーストアがあったよな・・と思い出し、少し遠回りをして、五波峠に向かいました。
地元出身で今は大阪府にお住まいのS氏の話によると、その店は昔の記憶で知っているが、空いていないだろう・・とのことでしたが、行ってみると「何でも揃っている店」に変貌?しており、そこで買い出し・・その変貌?ぶりにS氏もびっくり!そこで買い出しができました。
五波峠からは、若丹国境を西に向かうと芦生の最奥部付近の杉尾峠まで行きます。今回は東に向かい、八ヶ峰に向かいます。秋の国境線は、尾根線といえども道がわかりにくく、北山の地形の難しさを醸し出します。しっかりと地図を読みながら、歩きます。
メンバーの中に、夏に来たときにこの尾根を間違って入ってしまい、谷まで下りてしまい、八ヶ峰に到着できなかった・・という話を聞いていましたが、確かにテープなどが無ければ、間違ってしまうだろう所には、木々が重なり通せんぼうしてあり、「これでは間違えようがない」というところまで厳重に?案内されていました。テープの新しさ・・からすると、たぶん間違う人が多いのだろうな・・ということが伺えます。その他も芦生の稜線独特の多重山稜チックな所もあり、地図読み講習会を交えながら、ゆっくりと八ヶ峰に向かいました。
紅葉がきれいで、名田庄から家族旅行村経由で来る道を分けると途端に人が多く、たくさんの人がナメコ採りをしていました。先日、芦生の森でも団体さんがナメコ採りをしているのを見ましたが、森に住む動物たちのことを考えると、あまり感心しません。特に、大勢で取り尽くす・・のは、気が引けますね。でも、そんなことはお構いなしにビニール袋を持ち、必死でキノコを探す大勢の人達・・・
まあ、あまりお堅いことは言わずに、こちらは紅葉を山を純粋に楽しみました。
いくつかのピークを越えて、八ヶ峰頂上では、雲間に時折見える日本海を眺めながら、ゆっくりと昼食をとりました。少し寒気が残っていることを伺わせる、雲の流れで、山々が見えたり隠れたり・・時間もあったので、知井坂付近まで北尾根から一周ルートをたどることにしました。
山頂からはいきなりの急降下ですが、このコースはあまり人が歩かれていないとみて、ズルズルの斜面
地図に表記の道は「いつのものやら」北尾根はあっという間に、林道みたいな太い道に出合い、その道を知井坂峠方面に向かいます。震災後、若狭湾の原発から伸びる送電線や鉄塔に、これから原発が使われなくなるとどうなるのか?と言ったような、何とも言えない虚しさを感じました。
知井坂峠のお地蔵さん・・今のルート上にはなく、ひっそりと見守られています。
知井坂峠に着き、地図読み講習の続きに、先日行ったオバタケダン方面に少し足を伸ばし、最初のピークで引き返しました。またこの知井坂からオバタケダンまでの、美山トレイル?を歩きたいと思います。送電線工事のための林道でしょうか・・(オバタケダンに行った時もありましたが)随所に車の通れるような道はありますが、私達は、純粋に尾根を通して歩きました。
二度目の八ヶ峰登頂!!前に道を間違い来られなかったメンバーは、「二度も登れて感無量!」と喜んでおられていました。二度目は雲も去り、東には同じく先日登った、三国岳、三国峠、百里ヶ岳がしっかり見えます。西には頭巾山や青葉山が見えます。若狭の海も見えます。みんな穏やかで、きれいでした。帰りは一路、五波峠へ・・また、往路とは違った光の差し方で、ますますきれいに見える紅葉を楽しみながら、帰りました。
帰り道で、どこかで笛の音が聞こえる・・・だんだんと近づいてくる・・まさか、ブレーメンの笛吹きでは!?・・ちょっと古い・・・・と思っていると、尺八を吹く外国人に遭遇。荷物はバットケースに入っている、2尺の尺八・・吹いておられるのは1尺の尺八・・話を聞くと、田歌に住んでいるドイツ人の尺八奏者で、京都に住んでから20年、ほぼ毎日この道を登っている・・とのこと・・尺八のこともいろいろ教えて貰えました。世の中、いろんな方がいるなあ・・と、山での出会いを感謝しつつ、五波峠を後にしました。
帰りは、かじか荘で汗を流して、ほっこり・・
今回は、ビジターで初めて来られて方も、会員になられ、これからもいっぱい山に登りたい・・とのこと。どうぞ「やまや」をこれからもよろしくお願いします。
次回は五波峠から東に道を取り、杉尾峠まで行きたいですね
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コメント
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Mさん
コメントありがとうございます。若丹にしろ、江若にしろ、国境尾根は、尾根を歩くというよりは、交通の要所であ峠道がいくつも通っていました。若狭から京に入るためにはその道のいずれかを通らなければいけななったのでしょうね・・その頃のことを考えると、尾根歩き・・山を楽しめる時代になったんだな〜・・とつくづく感じます。山にどっぷり浸って、これからも、本当に楽しい、たくさんの山に登りましょうね。
投稿: やまや山形 | 2011年12月 1日 (木) 12時23分
山と高原地図に破線ルートすらなく遮るものも踏み跡もない「もうひとつの八が峰722Mピーク」の尾根道は、まるで冒険しているような気持ちにさせてくれるワクワクしっぱなしのすばらしい道でした!(o^-^o)冒険心くすぐるワクワク感」+「癒しの森」の美山トレイル!S氏が命名した美山トレイル!われら山形さんがつくりだす美山トレイル!もう最高デス!(≧∇≦)
投稿: M | 2011年11月30日 (水) 17時57分
Sさま
ブログにてコメントありがとうございました。
「やまや」では、福井県と滋賀県の県境尾根を歩く、いわゆる「高島トレイル」を完全制覇まであと2コースくらいを残すのみとなりました。高島トレイルはそれほどでもないのですが、トレイルまでの取り付き道にいつも苦労させられます。そちらの方が核心かもしれません・・
やまやでは、その取り付き道も色々なところに分けて設定してます。メンバーの中では、完全に今まで登っておられている方は1名様だけですが、その方が、あと2コースで制覇されます。
それに引き続き、京都と福井の県境尾根を美山トレイルと名付けていただき、その踏破を目標にしようと・・次の目標・・みたいな感じでがんばらせていただいておりますが、Sさまには本当に感謝しております。
「私のハートの日をつけた・・・?」確かにそうですね。また来られなかった方のために、企画を繰り返しでも設定します。また季節によっても全然雰囲気が違いますので、どうぞ、Sさまも今後も美山トレイルや高島トレイルにきてください。お待ちしています。
投稿: やまや山形 | 2011年11月22日 (火) 21時08分
八ヶ峰ではお世話になりました。そもそも著名な山では無い所のリクエストに応えていただき感謝です。しかし山形さんのハートに火を点けてしまったようで、「五波峠から東へ由良側の最初の一滴をめざす」とか「頭巾山と長老山の中間地点に綾部市古屋から行ってみよう」といった感じの《美山トレイルの完成を目指す旅》を今後の山行企画にあげられたんですね。日があわず 私は行けそうにないですが、実現して このブログにアップされるのを楽しみにしています。
投稿: S氏 | 2011年11月22日 (火) 14時50分